医療現場の現実が題材のドラマ『ディア・ペイシェント～絆のカルテ～』第1話のネタバレ・感想・次回考察などをご紹介！

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内科医の真野千昌(貫地谷しほり)は「もっと患者さんに寄り添いたい」という想いで、大学病院を辞めて佐々井記念病院にやってきました。この病院は患者様プライオリティーと言う患者様第一主義をモットーにした病院です。

しかし、現実は厳しいものがありました。午前中に内科を訪れる外来患者様は約150人もいます。これを3人の医師で診察しているので、1人当たり50人の患者様を9時から12時の間に診察しなければなりません。長くお待たせすると怒り出す患者様もいるからです。すると1人にかけられる時間はおよそ3分ほどしかないというのが現状なのです。

そのため、医者は密かに患者さんを、S・M・Lの3ランクに分類しています。

SはスムーズのSで、症状を的確に伝えることができて理解力も良いのでスムーズに診察が進む患者様。Mはまどろっこしいという意味で、症状の伝え方が何かとまどろっこしい患者様です。そしてLは低気圧と言ういみになります。すぐに怒るタイプや下手をしたら台風になりそうな取り扱いに注意が必要な患者様と言うわけです。

ある日千晶は肝臓がんの疑いのある患者様、藤井典子(宮崎美子)の生検(肝臓に針を刺して組織を取って来て顕微鏡で見て、ガンかどうかを確かめる検査)が必要だと告げました。しかし、3週間後しか検査ができません。そのことを告げると典子の夫の宏明(佐野史郎)が怒り出しました。千昌は大学病院に紹介状を書きますが、大学病院でも同様に3週間待ちでした。

後日「大学病院でも3週間待ちじゃないか」と怒った宏明は、千晶に暴力を奮ってしまします。

こういうクレーマー患者やモンスター患者はどこのい病院にもいるようです。

ある日、１人の男性(田中哲司)が千晶を呼び止めました。そしてその後、千晶が院内レストランで食事をしていると、その男性が「ご馳走します」と伝票を奪い取りレジに持って行って会計を済ませてしまい、どこかに消えてしまったのです。

そしてその数日後、その男性が患者として現れました。座間敦司と名前がありましたが、初診扱いになっています。

「この病院の常連さんだと思っていたけど、初診なんだ・・・」と千昌は不気味なものを感じたのでした。

大学病院から民間病院の内科医として働き始めた千晶(貫地谷しほり)は、大学病院との違いに翻弄されながらも人数が少ない中、毎日ヘトヘトになるまで働いていた。
民間とはいえ、訪れる人が少ないわけではなく、患者を回し切るために1人の患者に対して問診時間が決められていたのだ。
そんな千晶の元にガンの疑いがあるとして、藤井夫妻(佐野史郎・宮崎美子)がやってくるも待たされることにハラを立てて千晶に手を出してしまう始末。
千晶にも仕事以外にも家族の悩みを抱えていた。千晶の母(朝加真由美)は認知症の症状が現れ始め父(伊武雅刀)と妹(高梨臨)の決断で施設に入れることに。しかし妹は自分だけ一杯一杯になっていると感じ千晶にキツく当たってしまう。
千晶の患者を想いやる姿勢が藤井夫妻にも伝わり、なんとか事が収まる。
だが、千晶をつけ狙う1人の男性(田中哲司)がいたのだ。

大学病院出身だった千晶(貫地谷しほり)は、佐々井記念病院に勤務していますが、毎日対応に追われ余裕のない日を送っていました。
院長(石黒賢)が会議で、「経営のために患者５割増し運動をする。」と言い始め、週２日はその企画に参加せねばならなくなったので、
千晶たちは休みが削られる羽目になりました。
そんな中、千晶は藤井典子(宮崎美子)の肝臓の診察をすることになりますが、検査の日程が3週間先になってしまいました。
横で話を聞いていた夫の宏明(佐野史郎)は、「妻に何かあったらどうするんだ！」と激怒します。
更に次に会った際、宏明から突き飛ばされ倒れてしまった千晶は、警備員(平田満)に助けられます。
病室で目を覚まし、外来に向かおうとすると、今度は事務員(升毅)に呼び止められ、「患者に感謝の気持ちを求めるエリート思考がいけないんだ！」と、
理不尽に説教されてしまうのでした。

妹(高梨臨)から実家に帰るよう言われていた千晶は、休みの日にやっと山梨に帰郷します。
母(朝加真由美)の認知症が進んでおり、父(伊武雅刀)も妹も施設に入れることを決意していたので、「もう少し様子を見ようよ。」と千明は言いました。
ところが、「お姉ちゃんは普段母を見ていないから、そう言えるんだ。父が医師を引退し、母の面倒を見たいという気持ちも考えてあげて。」と、
妹から言われてしまいます。

病院へ戻った千晶は、夫のことで謝罪に来た典子に、父が診療所で使っているマッサージオイルをプレゼントします。そして、千晶は典子の検査日程が早まったことを宏明に告げ、典子に優しくしてほしいとお願いしました。
千晶は実家に帰ったことで、仕事人間だった父と宏明が重なって見えたからでした。
その後、藤井夫妻は千晶に謝りに来て、前向きに通院することになりました。
一方、ストーカーのように千晶に声をかけてくる座間(田中哲司)という男性は、常連患者ではなく、新患でした。
突然「睡眠薬を出してくれ。」と言ってきたので、千晶は驚いてしまいます。

病院には本当にいろいろな患者さんがやってくると思います。病院スタッフの半数以上が患者さんやその家族から暴言や暴力を受けたことがあるという調査結果もあります。私も持病があり１～2か月に1回通院していますが、患者さんが「いつまで待たせるんだ」などと怒っているのを見るのは、嫌なものです。

こういうクレーマがいるから、余計に待ち時間が長くなるし、医療の質を落とす原因になっていると思うのです。

待つのはそれだけしっかり丁寧に診察をしてくれている証だと思うけどなあ。

ただ、患者さんが待ちくたびれないような工夫は必要だと思います。
私が通院中の病院では、予約時間よりも何分遅れているかを表示してくれます。また、順番が近づくと受付番号がディスプレーに表示されるので、それまでは院内のカフェやテラスで過ごすこともできます。

カフェやテラスの横にも診察の進行状況を確認できるディスプレーがあるので、助かっています。

中には、フードコードの呼び出しベルのようなグッズを渡して、順番が近づくと鳴らしてくれる病院もあるそうです。

しかし、医者も医者で患者さんをS・M・Lとランク分けなどしていたとは驚きです。私は、たぶんS患者だろうとは思いますが、患者さんもスムーズに診察が済むように協力する必要があると思います。

症状をメモにまとめてくるとか、順番が近づいてきたらスムーズに診察室に入れるようにするなど、小さな協力が大事だと思います。また、足首が痛いのにピチピチのロングブーツを履いて来る人がいると嘆いている医師がいたのですが、診察しやすい服装で受診するというのも大事なことだと思います。

現代の問題が特に注視されている作品だと感じ、見ていて病院の問題点を考えさせられた。1人の患者だけが辛いわけではなく、他の患者も同じように辛い気持ちがあるのも事実で、その心境が分かる内容で、少ない数の医師でやっていかなければならない現状も伝わってきた。モンスターと呼ばれる人はどの業界にもいるが、病院にもそれが蔓延しては本当に見て欲しい患者にまで影響が出るのではないかと心配しながら見てしまい、感情移入してしまう。

藤井宏明(佐野史郎)が、妻(宮崎美子)の検査の日程が３週間後と聞いて、「ガンかもしれないのに、先延ばしか！」とキレたり、「どの病院に行っても、同じだった！」と千晶(貫地谷しほり)に八つ当たりした場面は、嫌な患者だなと思いました。
私も去年検査をしてほしくて何度病院へ行っても、医師が検査をしたがらず断ってきたり、検査してもらうことになっても１か月以上先だったりしたので、宏明の気持ちが理解できる気がしました。
だけど、千晶のようにすぐに嫌な顔をせず、患者の気持ちを考えようとする対応をしてくれる医師が増えてくれたらいいなと感じました。
千晶の優しい気持ちは、「検査の日程に空きが出たので、早く実施することが出来ます。」と自ら宏明に連絡している場面に現れていると思いました。
普通なら、医師は忙しくて自ら患者さんに連絡することはないと思うからです。
自分から連絡することで、患者を安心させていて、凄いなと思いました。

患者さんは医師に対していろいろと不満があると思います。しかし、医者の本音と言うのはなかなか分からないのが現状でしょう。

このドラマでは今回、患者さんを密かにランク付けしているということがバラされました。また、モンスター患者の実態も示してくれました。

第1話では、千晶(貫地谷しほり)がこういったモンスター患者に悪戦苦闘する姿が描かれますが、患者はこのような医者の苦労や現状も知っておくべきだと思います。

今、通院中の患者さんにはぜひ見てほしいドラマです。

現代の医療問題が浮き彫りになる待ち時間や問診時間などが出ているシーンは見どころでしょう。特に千晶(貫地谷しほり)が患者を通して意識が変化していくような所は感情移入してしまうため、涙なしでは見られないのでオススメポイントでもあるでしょう。

浜口(内田有紀)が、落ち込んでいる千晶(貫地谷しほり)に対し、「私はあなたの“野生の感”で、診察をするところが好き。」と言った場面がお勧めです。
私は数字で物事を考えるのが苦手な分、「感覚」で勉強を覚えてきたので、「感覚」はもので証明できない為信用されませんが、共感してしまったからです。
千晶が感覚を生かして、この先どんな感じで患者を救っていくのか、見てみたいなと思いました。

千晶(貫地谷しほり)の前に急に現れた不気味な男性患者の座間(田中哲司)さん。今後はこの患者さんに、千晶が何かと悩まされることになるのではないかと思います。

そして第1話では千晶が実家の山梨に帰って母親(朝加真由美)が認知症になっていることに愕然とします。開業医である父の徹(伊武雅刀)がお母さんに「もっといろいろとやってあげたかった」というセリフが、肝臓がんの藤井典子(宮崎美子)さんとその夫の宏明(佐野史郎)さん夫婦のことを重ね合わせて考えるきっかけになりました。

今後も千晶は父の徹の言葉に影響を受けるのではないかと思います。

また、同じ内科医として佐々井記念病院で働く浜口医師(内田有紀)やカネゴンこと金田医師(浅香航大)も、きっといろいろと悩みを抱えていることでしょう。まだ第1回なので登場が少なかったですが、今後は浜口医師や金田医師の様子も、ドラマの中で話題になるのではないかと思います。

次回は最後に出てきたモンスターの男性(田中哲司)がキーになってくるのではないかと。優しく接していたのが急変するシーンも多くなってくるのでは思う。患者と向き合い、千晶(貫地谷しほり)の心境にも更に変化していくのではないでしょうか。
座間と呼ばれる男性が千晶のことをなぜ知っていたのかも照らされていくと思われる。事務長(升毅)が問題を起こさないように注意していたシーンがあったが、第二話ではそれがさらに対立していくのではと考えられる。施設に入れると言っていた母(朝加真由美)も周囲の意見を尊重し、入れないのではないかと。

千晶(貫地谷しほり)は、座間(田中哲司)にどうして眠れないのか聞こうとすると思いますが、座間はうまく説明できず、
千晶に心の中で「クレーマー」として処理されてあっさり帰されてしまうでしょう。
座間は「きちんと話を聞いてほしい。」という気持ちが原因で、本当にクレーマーになってしまい、
ストーカーのような行動を取ってしまうのかなと予想します。
一方、千晶の母(朝加真由美)は施設に入ることになるけれど、更に病院の仕事が忙しくなったため、
妹(高梨臨)から相手にされなくなってしまいそうです。

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