病院の様々な問題に焦点を当てたドラマ『ディア・ペイシェント～絆のカルテ～』第2話のネタバレ・感想・次回考察などをご紹介！

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千晶(貫地谷しほり)の務めている病院に祥子(小島藤子)という女性が運ばれてくる。その女性はリストカットを何度もしており自殺願望がある患者だということがわかるのだった。翌日、祥子は病院の屋上から身投げしようとするが恐怖から思いとどまってしまう。
その後、祥子は脳腫瘍患者の美和(新津ちせ)と出会い話をする。美和は祥子に髪の毛がすごく綺麗と話し仲を深めようとするが祥子は心を開こうとはせずすぐに退院してしまう。
後日、また祥子は自殺を図り病院に舞い戻ってしまう。そこで美和は祥子にピアノの発表会のことを話し当日来て欲しいと誘う。しかし美和はその発表会に出ることは叶わずに死んでしまう。そのことを知らない祥子は当日発表会に行くが美和の姿はなかった。病室で千晶は美和のことは話せないと祥子に言い手紙を渡すのだった。退院することになった祥子はその手紙を読み美和がもうこの世にいないことを悟る。
その後、祥子はもう自殺未遂をして病院に来ることはなくなるのだった。

今回は小児科病棟が出て来ます。
小児科病棟の美和(新津ちせ)は脳腫瘍を患っている女の子です。もう打つ手がないという感じです。

浜口陽子医師(内田有紀)は、美和のお父さんから、お金の入った封筒を渡されます。

佐々井記念病院では、患者さんから金銭や物品をもらうことは一切禁止されています。万が一送り付けてきたときや無理やりに置いて逃げて行ったときは、事務局に届けて患者の所へお返しすることになっています。

うっかり受け取ってしまった陽子先生。これが後で物議となります。

患者様プライオリティー推進委員会で、陽子は事務長(升毅) から問い詰められる羽目になったのです。「4日前に事務へ届けている」と反論する陽子先生。結局は、事務のミスだったのですが、事務長の陰謀ではないかと疑います。

ある日、座間敦司(田中哲司)が真野千晶(貫地谷かほり)の外来にやってきて睡眠薬をリクエストしました。千晶が2週間分を処方しようとしたら、2か月分欲しいと言います。しかし最大1か月しか出せない決まりになっているので、そのことを言ったのですが、じゃあ1回量を2倍量にして出してくれと言うのです。

千晶が当直の夜、自動販売機の前に座間がいました。「ジョギングの途中で喉が渇いて一番近い自動販売機がある場所がここだったので」と言うのです。そして千晶の顔にペンライトの灯りを照らして「これ、落ちてましたよ」と言いました。

小児科病棟の美和は、笠原祥子(小島藤子)を慕っています。

祥子は、睡眠薬を大量に服用したり、リストカットをしたりする自殺未遂の常連患者です。

ある日美和が「美和がいると、パパもママも奈々も大変なの。どこにも行けないの」と言います。それに対して祥子は「もっとわがまま、言いなさいよ！」と叫びまました。

今までは美和に話しかけられても「嫌だ」程度しか言わなかった祥子なのに、初めてまともに自分の気持ちを喋ったのです。

しかしその後、美和の姿が見えなくなりました。病院の廊下で泣き崩れる祥子。それ以降、祥子が自殺未遂で救急搬送されることはなくなりました。

そんな時、また座間が「睡眠薬が欲しい」と千晶の外来にやってきました。千昌が海老ピラフ代を返そうとすると、座間は「俺の行為を無駄にするのか」とお金を投げつけて怒りました。

陽子(内田有紀)の患者の中に、小児病棟に入院する美和(新津ちせ)という少女がいました。
相変わらず患者との接し方に悩む千晶(貫地谷しほり)は、人懐こく話しかけてくれる素直な美和に癒されていました。
ある日、祥子(小島藤子)が自殺未遂で運ばれてきたので、千晶は付き添いでやってきた青年に事情を聞くも、どういういきさつでこうなったのかわからないと言うので困ってしまいます。
陽子の話によると、祥子は自殺未遂で救急搬送されてくることがよくあるとのことだったので、千晶は祥子を入院させることにしました。
千晶が夜の見回りをしていた時、屋上で美和が星を見ていたので、「早く病室へ戻ろう。」と促します。
美和は「星は、いつのまにか消えてなくなってしまうんだって。」と悲しいことを言うので、千晶は「星は大爆発で一気に消えてしまうことがあるけれど、また生まれ変わ事もあるんだって。」と励まします。

晴れた日、外でぼんやりしていた祥子を見た美和は、「一緒に音楽会を見に行かないか。」と誘います。ところが祥子は、幼い頃、母にかまって貰えなかった自分と美和を重ねてしまい、美和に冷たく接しました。
祥子は借金返済をせねばならなかった為、千晶は無理やり退院させることにしてしまいました。
またもや病院にお世話になる羽目になった祥子ですが、美和から「もう生きることを諦めた。親も自分のせいで、やりたいことが出来ないらしい。」と愚痴を聞かされます。
再び幼い頃のことを思い出した祥子は、「それなら、わがままを一杯言ったらどうだ。」と美和を励ましました。
その後、美和は命を引き取り、音楽会に参加できませんでした。
美和からのプレゼントを看護師を通じて受け取った祥子は、涙ながらに音楽鑑賞し、自殺行為を止めたのでした。
一方、病院内で謝礼を受け取ってはいけないことが事務局で問題になったので、千晶は患者の座間(田中哲司)から奢ってもらったランチ代を返金しようとします。
ところが、座間は「患者の行為を踏みにじるな！」と激怒しました。

祥子(小島藤子)と美和(新津ちせ)の関係性が本当の姉妹みたいで大好きでした。美和の健気な姿が祥子の自殺への気持ちを突き動かしたのだと思います。絶対に美和にあっていなかったら祥子は今だに自殺を繰り返していたことでしょう。そう考えるとこの出来事は祥子にとっては良かったことなのかもしれませんね。
美和は死んでしまいましたがまた同じ両親のもとに生まれ変わりたいと言っていましたからそうなることを期待します。発表会でピアノを弾く美和が見たかったです。

自殺未遂を繰り返す患者と、幼いけどもう助からないことが分かっている女の子。なんとも切ないです。しかし、美和(新津ちせ)と出会ったことで、自殺未遂はもう卒業した祥子。よかったと思います。

千晶(貫地谷しほり)が言っていたように、私たちは何気ない幸せがかけがいのない物だということをついつい忘れがちです。改めて、そう思いました。

しかし、座間敦司(田中哲司)はなんとも不気味な存在です。それでなくても夜の当直の時の病院内は静まり返っていて暗くて不気味だと思うけど、そんな夜の病院にどうやって侵入したのか？今は病院のセキュリティーも厳しいので、その点が少し疑問です。

実際にこういうストーカーのような患者さんもいるのだろうな、女医さんも大変だなあと思いました。

千晶(貫地谷しほり)が実家の母(朝加真由美)を案じて電話をした時、また妹(高梨臨)に「私たちばかりにお母さんを任せて、ずるい！」と怒られるのかなとハラハラしました。
だけど、千晶の父(伊武雅刀)が「まずは患者さんに向き合ってあげなさい。」と言ってくれたのが、千晶にとって救いだと思いました。
そして、千晶は「事務局は、いらない医師を切るつもりでは。」と考えていたので、もし千晶が切られることになったならば、実家の診療所を継ぐのかなと考えました。
けれど、前回千晶が実家に帰ったことで患者との向き合い方に変化が生じたのは、良かったなと思いました。
祥子(小島藤子)にとって、幼い美和(新津ちせ)がしつこく声をかけてきたことは、うざかったのかもしれません。
だけど、私も昔、病院の待合室で退屈に過ごしていた時、知らないこと仲良くなったことがあるのを思い出しました。
それは特に意味がなかったけれど、このドラマでは美和との出会いが死を願っていた祥子の心を変えたので、泣けました。

祥子(小島藤子)の心変わりの場面を見て欲しいです。完全に自殺ばかり考えている女の子でしたが美和(新津ちせ)と出会ったことで雰囲気が変わっていく感じがすごく印象に残りました。やはり人を変えるのは人だけですね。美和が亡くなる場面もとても悲しいですが印象に残りました。

医師への心づけをどうするか？と迷う人もいると思いますが、金銭や物品を渡すと、却って医師に手間をかけることになる、と言うことがよく分かったと思います。迷っていた人は、医師への心づけは止めてくださいね。

見どころは、自殺未遂が常連の患者笠原祥子(小島藤子)の心境が変化していく様子でしょう。行きたくても生きることができない幼い患者、自分の苦痛よりも家族のことを心配する幼い患者を見て、大きく心が動いたようです。

人は人との出会いでいろいろな心境の変化があるのだと痛感することでしょう。

病院の事務局の人たちが会議を開き、医師たちに対し、「患者から謝礼を貰ってはいけない。」と注意する場面が見どころです。
お世話になった先生などに、習い事などで菓子よりやお土産を渡したことがあるので、病院でも「気持ち」を渡す機会はあるんだろうなと思っていました。
だけど、金銭で気持ちを現すことまでは考えたことがなかったので千晶(貫地谷しほり)たちはどういう対応をするのか、気になりました。
また、そういうのは事務局が管理する仕事だということも、驚きました。
そして、小児患者の美和(新津ちせ)と自殺行為を繰り返す祥子(小島藤子)がどういう接点で登場しているのかも、見どころです。

次回は性同一性障害の患者の話みたいです。この病気はとてもデリケートですごく難しいと思います。千晶(貫地谷しほり)がその患者とどのように接するのが楽しみです。それとは別に座間(田中哲司)が千晶の診察を受けにまたやってくると思います。そこで色々と千晶に対して嫌がらせのようなことをしてきそうです。自分の好意を無下にされたと言っていましたからどんな行動に出るかわかりません。千晶には早く座間のことで誰かに相談したほうがいいと思います。

第2話のラストシーンが、座間敦司(田中哲司)がお金を千晶(貫地谷しほり)に投げつけて怒り出すというシーンだったので、おそらく第3話でも座間敦司が何かと千晶を困らせるのではないかと思います。なんとも不気味な存在なのが、この座間敦司という患者なので、千晶の悩みの種となるでしょう。

また、実家のお母さん(朝加真由美)が認知症で施設に入所しましたが、それも気になる点です。

さらに、千晶と一緒にラーメンを食べていた陽子先生(内田有紀)が「私たちは何があっても頑張ろうね」と言いますが、陽子先生にもいろいろと何かありそうです。第3話ではきっと陽子先生の登場も多くなるのではないかと思います。

トランスジェンダーを取り上げるというところが凄いなと思いました。
千晶(貫地谷しほり)は初めてそんな患者と向き合うことになると思いますが、患者との交流を通し、色々な生き方があることを学んでいくのかなと予想します。
２話の後半で、座間(田中哲司)が千晶の前で暴れ始めましたが、見張っていた看護師などが止めにかかろうとすると、
「なんちゃって！嘘ですよ。」とあっさり正気に戻るふりをすると思います。
恐らく、座間は色々な病院で睡眠薬を貰おうとしても拒否されてきたような人だと思うので、千晶や個々の病院にだけは嫌われたくないと考えていると思うからです。
また、第２話では、何度も睡眠薬を自分から貰いたがったり、規定以上を処方してもらおうとしていたり、何者かに何かを渡している場面がありました。
きっと、介護で眠れないのは事実だと思いますが、何者かに薬を頼まれ、渡しているのだと思います。
介護をしていると自由に働けないと思うので、座間は無職で、薬を受け渡してお金を得ているのだと予想します。

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